Jリーグ史上最もドラマチックな逆転優勝四選

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昨年末に行われたカタールW杯の興奮冷めやらぬ中、来る2月17日、いよいよJリーグの2023年シーズンが開幕となります。

横浜Fマリノスの優勝で終わった昨年のシーズンですが、今年は、これまでドイツやベルギーで活躍してきた香川真司選手が12半ぶりにJリーグに復帰(セレッソ大阪)するなど、注目すべき話題も多くあります。特に1993年に始まったJリーグは、今年で早くも30年目となり、大きな節目の年を迎えます。

その30年の歴史の中には、さまざまなドラマが生まれたことはいうまでもありません。そんなドラマの中でも、優勢に立っていた相手に追いついて勝ちを収める「逆転」というのは、特にドラマチックで人々の記憶に残りやすいものです。個々の試合、あるいはシーズン全体において、みなさんも心を強く動かされた逆転劇があるかもしれません。

この記事では「Jリーグ史上最もドラマチックな逆転優勝 四選」と題して、特に優勝争いに絡む逆転劇のトップ4を取り上げたいと思います。優勝争いに関わる逆転というのはそう簡単には起きないと思われがちですが、意外にもJリーグでは比較的多くの逆転優勝が起きているようです。最近ではJリーグに賭けることのできるブックメーカーなども多くありますが、一攫千金が狙えるこういった逆転優勝は、多くの人の予想を裏切り、強い感動を与えてくれます。

①2005年:ガンバ大阪

まずは2005年です。2005年はそれまで採用されていた2ステージ制から1シーズン制へになったほか、チーム数も18チームに増えるといった大きな変更がありました。そんな新体制のシーズンをリードしたのは鹿島で8連勝を重ねるなど好スタートを切る一方、11節からG大阪が大躍進し、22節には首位に浮上しました。ところがシーズン終盤にこちらも失速、最終節前に上位に浮上していたC大阪に首位の座を奪われます。

最終節を迎えた時点で5チームに優勝の可能性がある混戦でしたが、首位C大阪が、そのホーム長居スタジアムにてFC東京を迎え、試合をリードしていたC大阪の優勝が半ば決まりかけていましたが、後半アディショナルタイムにまさかの同点ゴールを許して引き分けに終わり、一方川崎F相手に4−2で勝利をおさめたG大阪が、2位からの逆転を果たし、初の優勝をおさめました。

②2007年:鹿島アントラーズ

続いてはその2年後の2007年です。このシーズンは、前年の覇者である浦和が再び序盤から優勝争いをリードし、33節まで首位に立っていましたが、ACLで優勝という名誉と引き換えに、チームには疲労が蓄積することになりました。そこで迎えた33節の鹿島と浦和の直接対決は、鹿島が1−0が勝利を収め、勝ち点をわずか1点差まで縮めます。

最終節では、すでにJ2への降格が決まっていた最下位の横浜FCにまさかの敗戦を許した一方、鹿島はホームでの戦いで清水を相手に3−0と快勝を収め、残り5試合時点で10ポイント差からの大逆転となりました。

③2013年:サンフレッチェ広島

3つ目はそこから6年後の2013年のシーズンです。このシーズンを優位にすすめていたのは横浜Fマリノスでした。一方前年に初優勝を収めた広島は第5節でこの横浜FMに敗れ、ACLでも良い結果を収めることができず、苦戦しているような印象は拭いきれませんでした。

横浜FMもあと1勝で優勝が決まるいうところまで快進撃を続ける中、まるで奇跡が起きたかのように第33節のアルビレックス新潟戦に敗れ、さらに最終節でも川崎に敗れます。一方、この時点で3位の広島は、アウェイで2位の鹿島と戦って勝利を収め、劇的な逆転という形で連覇を収めることに成功しました。

④2014年:ガンバ大阪

最後はその翌年の2014年のことで、最大14ポイント差からの逆転優勝という、史上最大の逆転劇を制したのはG大阪でした。ブラジルW杯のあったこの年、G大阪は2年ぶりにJ1に昇格し他ものの、W杯でリーグが中断される前の14節時点で、J2降格圏の16位で苦戦していました。

ところがW杯後にチームは驚異的な快進撃を見せて28節終了時点で2位に浮上しました。優勝のかかった最終節ではすでに降格が決まっていた徳島とスコアレスドローで終了し、同勝点の浦和、および3位の鹿島がともに敗戦を喫し、そのまま逃げ切る形でG大阪が優勝と収めることとなりました。

この記事ではJリーグの新しいシーズン開幕を前に、Jリーグの大逆転劇を4つあげました。今シーズンはどんなドラマが見られるのか、期待しながら開幕を待ちましょう!

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